平成23年度 専門研修報告

9月17日(土)、浜田市の「いわみーる」に於いて、福祉、教育、労働の現場で相談支援に携わる方を対象とした「成人期の高機能広汎性発達障がいの方への相談支援」というテーマで専門研修を開催致しました。講師には、「札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる」所長の加藤潔氏をお招きし、ご講演頂きました。
午前の部では、“理解に始まり理解に終わる”という題で、はじめに「札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる」での取り組みや地域における発達障がい者支援センターの機能・役割について、改めてわかりやすく整理していただき、その後、障がいの捉え方、発達障害の特性(特に自閉症スペクトラム)の理解、支援者の基本などについて、ユニークな喩を交えながら、お話しいただきました。特にイチローの例から基本・基礎の重要さを説かれたときは心に響きました。会場も一気に“加藤ワールド”に引き込まれるあっとういう間の2時間でした。
午後の部では、「すてきな自閉症になる」というテーマで、自己認知、障害受容、相談現場でできること、“おがる”での成人期当事者への取り組みについて、事例を交えての具体的なお話しでした。特に当事者の立場に立った鋭い視点と“加藤辞書”から引き出される感性には驚かされるばかりでした。また“ポジティブシンキング”や“自分はそんなに悪くない”といったことを支援者が本人や家族へ伝えていくことの大切さを改めて感じました。午前・午後と4時間、非常にテンポ良くお話しいただき、参加者からも「あっという間の4時間だった」「目からウロコ」「自分たちが明日につながる活力をもらった」などの感想を多くいただきました。参加者・スタッフ一同、加藤氏から、「明日から頑張ろう“点滴”」をしていただいた1日でした。